【アーカイブ版】セイヨウ情勢 : 市民参加による外来種(セイヨウオオマルハナバチ)モニタリングと対策のためのリアルタイム情報共有サイト

- 最終更新日: 2015年12月28日
本サイトは更新を終了しました。北海道生物多様性保全活動連携支援センター(HoBiCC)が運営する新「セイヨウ情勢」をご覧ください。

【過去の情報】早くも、花粉ダンゴ付女王あらわる!

発信日:2008年04月23日
発信者:菊池 玲奈
***トピックス***
1.花粉ダンゴ付の女王バチあらわる!
2.セイヨウ関連行事のご案内(東川町&帯広市)
3.「マルハナバチの見分け方」の表を作りました!
など
**********
 
東京は、暑い。七分袖のシャツで、羽織っていたスプリングコートを
脱いでもまだ汗が出る。
北海道でも、夏と勘違いするような暖かい日が続いているとのこと、
こちらでも異常な気候がニュースを賑わせています。
 
==本格シーズン到来!花粉ダンゴ付も現われました==
 
例年にない早さの、セイヨウの飛来。96年以来ずっと観察してくださっている
日高のHさんからも「過去最速」とおどろきのメールが届きました。
さらに、各地から「花粉ダンゴ付セイヨウ=巣作り成功の証」の情報も続々と
寄せられはじめています!たとえば・・・
 
今年もみんなでスタートしました。初観測は13日でした。(中略)
20日までに36頭のセイヨウを捕まえました。20日には『花粉だんご付き』も
一頭捕りました(恵庭市・Eさん)
 
クロッカスも終わりに近づき、エゾエンゴサク、カタクリはもちろん、エゾムラサキ
ツツジも咲き出し山ではコブシも咲いた。サクラのつぼみも膨らみ始め4月中に
咲くと言う。セイヨウはボチボチ、咲いている花に比べて少ない。(中略)
今日(4月20日)までセイヨウ女王23頭捕獲、花粉つき2頭(雨竜町・Sさん)
 
セイヨウの捕獲状況ですが、4/11の最初捕獲から4/19まてで合計11頭の
捕獲で、4/17に捕獲したセイヨウに花粉玉を付けていたのが1頭いました
そろそろセイヨウの出番となりましたので、みんなで捕獲活動に入りました。
(東川町・Tさん)
 
昨年は、本格的に花粉ダンゴ付が捕獲されはじめたのは、5月中旬頃。
今年は早くも、もっとも効果的な活動シーズン到来!の様子。
年度初めで、お忙しい時期かと思いますが、この時期が大きな勝負。
どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。
 
 
==セイヨウ関連行事のご案内(IN 帯広)==
 
前号で、5月10日(土)に東川で開催を予定している「春の女王バチの捕獲」と
「セイヨウオオマルハナバチを語る昼下がり」のご案内をさしあげました。もしご参加
いただける方は、菊池までご連絡をいただければ幸いです。
 
また、十勝支庁でも5月12日(月)にセイヨウオオマルハナバチのフォーラムが開催
されることになりました!菊池も1時間ほどお話しをさせていただきます。
皆さんが活動にかけてくださっている思い、どんなことが行われているか、どんなことが
分かってきたか、皆さんに代わってお伝えし、十勝でも活動に参加して下さる方が
一人でも増えるように、頑張ってきます!
 
帯広100年記念館の方からご案内をいただきましたので、下記いたします。
特別な申込みは不要、当日会場にお越しいただければOKとのことですので、
ぜひご参加いただければ幸いです。*転送大歓迎*とのことでしたので、ご興味を
お持ちいただけそうな方をご存じでしたら、ぜひ転送をお願いいたします。
 
++転送歓迎++
 
『セイヨウオオマルハナバチ フォーラム in TOKACHI』

日時:5月12日(月) 13:30~16:00(13:00開場)
場所:十勝支庁(4階 A・B会議室)
対象:どなたでも(事前申込みは不要です)
主催:環境省、協力:十勝支庁、帯広百年記念館
十勝は北海道の中でも、セイヨウオオマルハナバチが広がる危険性が高いという
報告があります。
  ・セイヨウオオマルハナバチが増えるとなぜいけないのか?
  ・私たちに何ができるのか?
このフォーラムを通して、ヒントを見つけていただければうれしいです。

○進行
13:35~13:40 あいさつ:(環境省 北海道地方環境事務所 野生生物課 課長)
13:40~14:40 講演1 菊池玲奈(東京大学 保全生態学研究室)
            「市民参加」が生物多様性保全に果たす大きな役割
~外来種・セイヨウオオマルハナバチのモニタリング~
14:40~15:00 質疑応答
15:00~15:10 休憩
15:10~15:25 講演2 松川 俊和(十勝支庁 地域振興部環境生活課)
15:25~15:40 講演3 島影 芳治
(環境省北海道地方事務所 上士幌自然保護管事務所)
上士幌での防除活動について
15:40~15:50 まとめ 池田 亨嘉(帯広百年記念館)
++以上詳細++
 
 
==マルハナバチの識別表を作ってみました==
 
監視の際に出会うのは、セイヨウだけじゃありません。
さまざまな種類の「在来」マルハナバチたち。
今年は、エゾオオの調査も項目に加わりましたが、これまで、沢山の方から「在来マルハナバチ」の
見分け方の問い合わせをいただきました。
残念ながら「マルハナバチハンドブック」が絶版になってしまっていて、入手が困難な状況。ですので、
「北海道に生息するマルハナバチ」の見分け方の目安を、シートにしてみました。
気づいたことを書き込んだり、写真を貼ったりしながら、ご自身の「識別表」など、つくっていただけたら
とっても嬉しいです!貼付しますので、ぜひご覧になって下さいね(うまく見られない場合は、ご連絡
ください!)
 
 
==お詫び==
 
先日お送りした「ご参加の手引き」ですが、同じ場所で2度目以降にご使用いただく「Bタイプ」の
報告用紙に、氏名や捕獲地の記入欄が抜けてました・・・(指摘いただいた皆様、ありがとうございます)
お手数ですが空欄にお名前と捕獲場所を御記入いただくか、
ダウンロードのうえ、ご使用いただけると幸いです。
 
 
それにしても、本当に今年は春が早い。
5月10日の東川の行事では、公園に植栽されている「エゾムラサキツツジ」が頼り?なのですが、
もうすでに咲いてしまっている模様。でも、地域の方がこまめに連絡して下さったり、心配して下さったり、
他の候補地をさがしてくださったり・・・ 人のつながりの強さ、ありがたさを日々感じています。
 
開花の季節がどんどん早くなっているのは、温暖化の影響?といわれています。
生きものや自然は私たちのごく身近で沢山のメッセージを発してくれていて、人間がそれを受け
止められるかどうか、なのでしょうね。