【アーカイブ版】セイヨウ情勢 : 市民参加による外来種(セイヨウオオマルハナバチ)モニタリングと対策のためのリアルタイム情報共有サイト

- 最終更新日: 2015年12月28日
本サイトは更新を終了しました。北海道生物多様性保全活動連携支援センター(HoBiCC)が運営する新「セイヨウ情勢」をご覧ください。

【過去の情報】2007年度の集計がまとまりました!

発信日:2008年02月14日
発信者:菊池 玲奈
みなさん、大変ご無沙汰しております。
12月11日にお送りした【マルハナ通信013】以来、マルハナバチと一緒に
冬眠していた!?マルハナ通信。
 
慰霊碑も雪の中・・・。
東川町のTさんが送って下さいました。
 
その間、沢山の方から2007年度の調査結果を送付いただき、ようやく、
2007年度の集計結果がまとまりました(遅くなってすみません・・・)ので、
下記にご報告いたします。
 
★ 360名を超える方から、28,000頭近い捕獲報告が寄せられました ★
 
今年は、368名の方から、27,778頭の捕獲報告が寄せられました。
2006年度と比較すると、モニターは150名増、捕獲頭数は約6,500頭
増加しました。
ハチを捕獲して、凍らせて、調査用紙に記入して、東大に送る・・・・
お忙しい毎日の中で、皆さんの思いとお手間を経て、こちらに届いた情報。
皆さんからいただくメールや調査用紙を見ると、実際は、もっと沢山のハチが
捕獲され、地域の方たちが関心をお持ち下さっていることを感じます。
活動して下さっているひとりひとりの皆さんが、地域での「広告塔」になって
くださっているのでしょう・・・。皆さん、本当にありがとうございます。
 
市町村別の捕獲状況を添付しましたので、ご覧下さい。
 
 
★ セイヨウの分布予測、進行中 ★
 
今年1年皆さんからいただいた調査用紙、メールなどを全て読み返しながら、
皆さんの観察眼の鋭さ、マルハナバチや自然へのあたたかいまなざし、熱心に
捕獲を続けて下さっているご様子に、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
いただいた情報をとりまとめて、3月中に報告書をお届けする予定でおりますので、
今しばらくお待ち下さい。
 
また、皆さんのおかげで「研究」も大きな進展を見せ始めています。
フラワーソン調査で収集された全道的な分布情報をもちいて、現在、セイヨウの
「定着警戒地図」の作成を進めています。この「警戒予測」が正しいか!?
皆さんが来年捕獲してくださるハチの分布情報と、モデルの予測を比較して、
皆さんの目で、私たちの研究を「検証」していただき、改善を進めながら、より
いい活動に結びつけていければと思っています。
 
 
こんな感じ。赤い部分が、セイヨウの定着に向いていると予測される地域。
 
また、活動を進めて下さるにあたり、「今、どこでどのくらいハチがとれてるの?」という
問い合わせに対応できるように、リアルタイムでの情報公開の準備も進めています。
 
 
みなさんからいただいた情報を、こちらでデータベースに入力すると、地図にもそのポイント、
詳細が反映され、いつでもWEBページから情報を確認することが出来ます!
 
 
こんな風に、航空写真と重ね合わせて、どんなところでよくとれているかを
確認することも可能です。
完成したら、皆さんにホームページのアドレスをお知らせしますので、ぜひ
ご覧になってみて下さいね!
 
少しでもいい形で活動が展開できるように、皆さんからいただいた情報を最大限活用して、
私たちも研究の現場で頑張っていきたいと思いますので、どうぞ来年度もよろしくお願いします。